Case Study
導入事例
2023/10/10
事例紹介|ビール工場のクレート洗浄にオートストレーナを導入《Carlsberg社》
1. 課題|ボトルクレート洗浄機のノズル詰まり
カールスバーグは1847年にデンマークで設立され、現在世界中で愛されるビール会社のひとつです。
ビール瓶の出荷や回収には、主にボトルクレート(木箱)を使用しており、醸造所内ではクレート洗浄が行われています。
カールスバーグの醸造所のひとつはデンマーク・フレデリシアにあり、ボトルクレート洗浄機は月曜日から木曜日まで24時間稼働しています。
洗浄には循環水を使っていますが、以前使用していたスクリーンフィルターは、シフトごとに1~2回詰まってしまうため、汚れやラベルの沈殿物、金属、繊維を含む、ろ過されていない液体がスプレーバーのノズルに入りこんでいました。その結果、ノズルの詰まりを引き起こし、木枠が十分に洗浄できていなかったのです。更に、スプレーバーの手動オーバーホールは、毎週末メンテナンスが必要でした。
カールスバーグはノズル保護のため、ボールフィルターのオートストレーナに変更することを決めました。
2. 解決策|クレートの洗浄域にオートストレーナを導入
ボトルクレートの洗浄は、大きく2段階に分けられます。ベルトコンベアで運ばれていき、裏返しの状態でまず初めに予備洗浄域に入ります。ここではスプレーをかけて、ラベル、汚れ、金属、その他の堆積物を取り除きます。続いて最終洗浄域で本洗いが行われ、すすいでいきます。
上記の洗浄域2か所に、合計300m3/h のオートストレーナ 6.18 を 1台ずつ設置したところ、目に見える効果を発揮しました。洗浄域それぞれで機内の循環流全体をろ過し、繊維質含有量が多い水を浄化することが可能になったのです。
3. 導入メリット
導入後は、以下の効果や付加価値がもたらされました。
- ノズルの詰まりがなくなり、作業効率が格段に良くなった
- ラベルを残さず、きれいに洗浄可能
- 日勤中、メンテナンス等のダウンタイムがなくなった
- ボトルクレート洗浄機の全体的な状態が改善
- 監視が不要になった
2019年、カールスバーグは、ビール醸造に欠かせない水の使用量を節約するため、水の再利用が可能な総合水処理施設をフレデリシア醸造所に建設することを計画し、その後実現しました。2022年、この施設は世界最高の産業プロジェクト・オブ・ザ・イヤーとして名誉あるグローバル・ウォーター・アワードの最終候補に選ばれ、今では世界で最も水効率の高いビール醸造施設として注目されています。
ボールフィルターのオートストレーナはその施設の中で、節水の一端を担っているのです。
4. 導入機種|オートストレーナ/自動逆洗フィルター型式6.18
ベースとなる6.18.3の性能を有しながら、10,000㎥の処理が可能な大流量対応モデルです。柔軟なカスタマイズが可能なモデルとなっています。
ろ過精度 | 10μm~5mm |
流量 | 100L/分(6㎥/時)~ |
運転圧力 | 0.2MPa~1.6MPa |
出入口接続口径 | 50A~1000A |
ハウジング材質 | 炭素鋼+樹脂塗装/炭素鋼+ラバーライニング/ステンレス |
エレメント材質 | ステンレス(316Ti)/2相ステンレス |
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