2024/02/15

藻類、パルプ繊維の固液分離【オートストレーナは万能なのか】

藻類、パルプ繊維の固液分離【オートストレーナは万能なのか】

1.頑固なスラッジに対応できるろ過装置とは

スラッジによって選ぶべきストレーナは変わってくるのでしょうか?
例えば遠心分離で固液を分離するサイクロン式は、比重差を利用して分離するので重たいゴミ(スラッジ)や大きなものを分離させるのは得意ですが、小さいものや軽いものの分離が苦手とされています。

細かく軽いスラッジの分離を得意とするのはフィルターがあるタイプのストレーナですが、目が細かくなればなるほど目詰まりがしやすく、頻繁にメンテナンスや交換が発生するため、コストパフォーマンスが悪いという弱点があります。
その課題を克服し、ろ過の際に溜まったゴミを自動で除去できる装置がオートストレーナです。

代表的なオートストレーナには、以下のものがあります。

・ブラシ・スクレーパーかき取り式
・ノズル吸引式
・比重差を利用したサイクロン式
・圧力差を利用した逆流洗浄式

オートストレーナによっても、得意なスラッジ、不得意なスラッジがあります。では、どんなスラッジにも対応できるオートストレーナとは?

2.河川等の取水で厄介な藻類の捕捉

河川や湖、池、海からの取水には、砂や藻類などの異物が多数混入しています。
特に藻類はフィルターの網目に大変絡まりやすく、実はオートストレーナ業界でも苦手とされているスラッジのひとつになります。

中でもブラシやスクレーパーでエレメント表面のゴミを除去するタイプのかき取り式オートストレーナの場合は、藻類などの細く柔らかいスラッジをストレーナに押し込んでしまい目詰まりを起こす原因になることも!

でも、ご安心ください!ボールフィルターのオートストレーナは、厄介な藻類にも確実に対応。的確なフィルターエレメントを選択することで、細長い藻がろ材に絡むことなくキャッチします。

なぜ、藻類が絡まないのか? その秘密は、フィルターエレメントに施された特殊加工。
特殊加工のエレメントにより、藻のようなスラッジも自動逆洗工程でスッキリと剥離。網目が詰まることがないため、安定して捕捉性能を発揮し続けます。

 

3.詰まりやすい白水のパルプ繊維を分離

製紙工場では、大量の水を使用するため、紙を抄く工程で排出される白水と呼ばれる廃水からパルプ繊維を分離して再利用しています。白水の再利用はコストを抑えるために必須なのです。
この白水のろ過には、ドラム式フィルターやディスクフィルター、加圧浮上装置、砂ろ過装置などが使用されていますが、パルプ由来の繊維を多く含むため、2次処理、3次処理が必要になります。

2次処理3次処理にオートストレーナを使用されているお客様が多いのですが、繊維状のスラッジはろ材に絡まったり、粘着性があるため、洗浄時にろ材からの剥離がうまくいかずに苦手としているオートストレーナも少なくありません。

ボールフィルターのオートストレーナは、強烈なパイロット流を発生させ、フィルター内を隅々まで洗い流すクロスフロー逆洗方式と特殊なろ材によるダブル効果によって、パルプ繊維を適切に分離します。
詰まりによる面倒なメンテナンスの手間なく、効率よく、ろ過・除去し、白水を再利用。製紙工場のコスト削減に貢献します。

 

4.ボールフィルターに捕捉できないスラッジはほぼない?

オートストレーナ業界が苦手とする藻類やパルプ繊維にも目詰まりなく対応できるボールフィルターのオートストレーナ。捕捉できないスラッジはほぼありません。オートストレーナ業界の常識を覆し、様々な厄介・頑固なスラッジにもマルチに対応します!

ボールフィルターが対応できる主なスラッジ

・石、砂、泥、プラスチック片
・藻、繊維状のもの、パルプ繊維
・稚貝、卵
・スケール、スラリー
・塗料、ラッカー
・樹脂
・アルミ、鋳物、鉄、マグネシウム合金他

このほかに様々なスラッジに対応しています。まずはご相談ください。

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