2024/08/30

オートストレーナとは?仕組みやメリットを徹底解説!

オートストレーナとは?仕組みやメリットを徹底解説!

1. オートストレーナとは?

オートストレーナとは、
工業用水やオイルなどの流体を濾過する過程で溜まった固形物(夾雑物)を、自動的に除去するろ過装置です。
工業や農業などさまざまな業界で導入が広がっており、
逆洗方式やサイクロン式、ブラシ・スクレーパー式など、
製品によってさまざまな洗浄方式のオートストレーナが存在します。

1-1.オートストレーナの基本構造と仕組み

一般的な構造には、ストレーナ本体部分、フィルターエレメント、フィルターの自動洗浄機能が含まれます。
ろ過の過程でフィルターはさまざまな異物を捕集するため、この異物を定期的に取り除く工程が必要です。
オートストレーナはこの作業が必要なタイミングを判断し、
フィルター洗浄・異物排出(除去)までを自動で行うことができるろ過装置と言えます。

1-2.ストレーナとの違いは?

通常のストレーナは至ってシンプルな構造
通常のストレーナ(Y型ストレーナ、T型ストレーナなど)を使用する場合、
フィルターの洗浄作業を手作業で行わなければならず、そのたびに製造ラインを停止しなければなりません。
一方、オートストレーナの場合は常に自動で洗浄が行われ、目詰まりしない限りは生産ラインを停止する必要がありません。
ストレーナとは?については、こちらの記事をご覧ください。

2. オートストレーナの導入メリット

コスト削減や生産性向上など、オートストレーナの導入はたくさんのメリットをもたらします。

2-1.清掃にかかる手間を解消

ストレーナに溜まった異物を取り除く場合には手動で清掃を行う必要があります。
高粘度の異物や固形物の量が多い場合は特に労力が必要ですが、オートストレーナであれば一切人による作業が必要ありません。

2-2.人員不足解消と人件費削減

ストレーナの清掃に必要な人員が必要なくなるため、人件費が削減できるることはもちろん、
その他の作業に人員を割り当てることができるようになります。そのため、人員不足を解消に貢献します。

2-3.ダウンタイムを無くす

清掃のたびに止める必要があった製造ラインを、常に稼働し続けることが可能です。
このダウンタイムの解消によって、工場の運転効率向上を実現できます。

2-4.後続機器の故障防止

定期的に洗浄が行われるため、常に高いろ過精度を維持できるのもオートストレーナの特徴です。
そのため周辺機器へのダメージを最低限に抑えることができ、生産ラインの機器全体を故障・トラブルや劣化から守ります。

2-5.コスト削減効果

優れたオートストレーナであれば消耗部品は少なく、
ランニングコストも限定的なため、メンテナンスコストを削減できます。
例えばボールフィルターのオートストレーナの場合、基本的に年1回程度のメンテナンスのみでご案内が可能です。

2-6.製品の品質向上に貢献

オートストレーナは、安定したろ過工程を供給し続けることが可能です。
異物によるキズやコンタミによる不良発生を防ぎ、一貫して高品質な状態で生産することが可能となります。

ストレーナとオートストレーナの徹底比較は、こちらの記事をご覧ください。

3. オートストレーナ選びのお悩み解決

冒頭でご紹介した通り、オートストレーナにはさまざまな洗浄方式の製品があります。種類別の特徴をご紹介します。

3-1.オートストレーナの種類

 

  • ブラシ・スクレーパーかき取り式オートストレーナ
    エレメント表面のゴミをブラシで掻き取ってゴミを除去します。

 

  • ノズル吸引式オートストレーナ
    エレメント表面のゴミをノズルで吸い込んでゴミを除去します。

 

  • サイクロン式オートストレーナ
    流体と固形物の比重差を利用し、遠心力でゴミと流体を分離する網のないタイプです。

 

  • 逆流洗浄式(逆洗式)オートストレーナ
    一時的に、原液の流れとは反対の「逆流」を生み出し、エレメントに付着したゴミを洗い流します。
    洗浄力に最も定評のあるタイプです。

洗浄方式別の比較詳細については、下記の記事をご覧ください。

3-2.おすすめのオートストレーナはどのタイプ?

オートストレーナ選びの際には、本当に洗浄力が高い洗浄方式を選ぶことが重要です。
洗浄力の高さは清掃やメンテナンスの頻度に関わります。
おすすめは、洗浄力の高い逆洗式オートストレーナ。
中でもボールフィルターのオートストレーナは、
独自技術により99.5%以上の定期清掃不要を実現した、優れた製品だといえます。
初めてのオートストレーナ導入や、他社製品からの乗り換えをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。


また、自社の業界であまり導入事例を聞いたことがない方は、業界別の導入実績をまとめた記事もぜひご参照ください。