2024/06/28

食品工場のオートストレーナ導入事例|膜ろ過の洗浄・交換頻度を低減

食品工場のオートストレーナ導入事例|膜ろ過の洗浄・交換頻度を低減

1.課題|膜ろ過の洗浄・交換頻度を減らしたい

今回ご相談いただいたのは、国内の食品工場様。
食品工場では、実に大量の水を使用するため、節水対策は大きな課題となっています。多くの食品工場では、使用した水を膜ろ過装置を通して再利用することでコストを削減してるのです。
この食品工場様も、膜ろ過を使用し、一度使用した水を純水に近い水して再利用することでコストを下げていましたが、膜ろ過装置の洗浄頻度や膜の交換頻度が高いことに、大変お困りのご様子。メンテナンスの手間やコストがかかるのをどうにか解決できないかとのご相談をいただきました。

膜ろ過とは、微細な孔の空いた膜に通して水中の異物を分離するもので、孔の大きさで4つの種類に分かれます。MF膜は超純水製造等、UF膜は製紙工場の排水処理等、NF膜やRO膜は海水淡水化等に使用されています。

MF膜(精密ろ過膜) 主に水に含まれる細菌類や濁りを除去。0.1µm~1µmの範囲の不純物を取り除く。
UF膜(限外ろ過膜) 主に水に含まれる細菌類や濁りを除去。0.1µm~2nmの範囲の不純物を取り除く。
NF膜(ナノろ過膜) 水に溶け込んだ成分も除去。2nmより小さい不純物も取り除く。
RO膜(逆浸透膜) 水に溶け込んだ成分も除去。海水淡水化などに用いられる。

2.解決策|ボールフィルターのオートストレーナを膜ろ過の前に設置

食品工場では、食品衛生の観点から水を再利用する際には不純物をろ過して純粋に近い水にする必要があります。膜ろ過は、孔が小さければ小さいほど水の中の不純物が取り除かれ、ナノレベルでろ過を行うことで純水レベルの水を製造することができるのですが、不純物を除去すればするほど、詰まってしまうという課題がありました!
私たちは、膜ろ過装置の前に水の汚れに対して適切なオートストレーナ(自動逆洗フィルター)を設置することで、水の中の粗ゴミを取り除くことができ、膜ろ過の負担の低減が可能となると考えました。

3.結果|膜ろ過の洗浄・交換頻度が低減

導入したのは、オートストレーナ6.18.3。汚れの激しい水でも高いパフォーマンスを発揮します。また独自の高効率逆流洗浄「クロスフロー方式」で、どんな環境下でも目詰まりなし。メンテナンスフリーなので、自動洗浄中も安定した連続運転が可能です。
こちらの食品工場様では主に食材の栽培や洗浄に水を使用されていました。どのような種類の食品を扱っているのか、流量、濁度、運転圧力等の運転条件等を念入りに確認させて頂き、一番適切なオートストレーナを導入させていただきました。
その後、ボールフィルターのオートストレーナでしっかりと粗ゴミをキャッチすることにより、膜ろ過の洗浄頻度、交換頻度が低減し、ランニングコストの削減となったと、食品工場様からは大変お喜びの声をいただきました。

型式 6.18.3 324 125A
流量 72㎥/h
ろ過精度 150μm

※最適な処理量は条件により異なります。詳細はお問い合わせください。

 

4.まとめ|食品工場の排水の再利用にはボールフィルターのオートストレーナを

ボールフィルターでは、約10μm(1250メッシュ)~5mmを目安に、お客様のニーズに合ったろ過精度に対応できるあらゆるフィルター・エレメントをご用意!
食品のようなしっかりとしたろ過を必要としているものを扱っている工場様向けにも、キャッチしたいゴミや異物のサイズだけでなく、性質や流体の状態、どのようなことに水を再利用したいのかなど考え合わせて、最適なバランスでの組み合わせ・設計をご提案します。

 

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