オートストレーナお役立ち
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2022/03/16
【フィルターエレメント比較!】御社にベストなフィルターの選び方①
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1. フィルターとは?
「フィルター」とは、流体からゴミや砂等の夾雑物を分離する、オートストレーナの主要パーツです。ろ材(金属のメッシュや繊維など多孔性の材料)を成形したこのパーツのことを、ボールフィルターでは「フィルターエレメント」と呼んでいます。
2. フィルター選び=濾過性能を最適化すること
水やオイルなどの流体から、中に混入しているスラッジ(異物)だけを取り除くのがフィルターの役割。流体を通過させながら、異物だけを適切にキャッチするために、適切な構造・形状と濾材を選ぶ必要があります。
フィルター選びの必須項目
適切なフィルターによって、ストレーナは現場に求められる濾過性能を発揮します。フィルターは、下記のような条件によって選定されます。
※選定には、流体や夾雑物に精通した専門的な判断が必要です。
- 流体の種類・性状
- 流量、差圧
- スラッジ(異物)の種類・サイズ・性状
- スラッジの量
- 濾過精度(ろ過後の清浄度)
- メンテナンス性
- ストレーナの設置場所
3. フィルターエレメントの種類と特徴
「フィルターエレメント」は、その構造や形状・サイズによっても、対応できる流量や精度、メンテナンス性などが大きく異なります。
フィルターエレメントを構成する「濾材」については、こちらの記事でご説明します。ここではいくつかの代表的なフィルターエレメントを例に、構造・形状によるそれぞれの特性をご紹介していきます。
バスケットエレメント
バスケット型のフィルターエレメントです。
- 5mm~70μmのろ過精度で、中・少量のスラッジをろ過することに適しています。
- エレメント内部から外部へ流体が流れる際に内側でスラッジを捕捉します。
エレメント内部にスラッジを貯める為、堆積物や量を視認しやすく、また洗浄が容易であるという利点があります。 - 洗浄すれば繰り返し使用でき、どの分野でも使える汎用性の高さが特徴です。
リングエレメント
基本的にはバスケットエレメントと同じ構造ですが、内部にもう一つ小型のバスケットエレメントを有しています。
- 比較的スラッジ量が多い現場に適したフィルターエレメントです。
- バスケットエレメントに比べて、濾過面積を30%ほど増やすことができます。
キャンドルエレメント
その名の通り、ロウソクに似た円筒状の形が特徴的なフィルターエレメントです。
- 大流量の液体ろ過に適しています。
- コンパクトな面積の中で、大きな濾過面積を確保することができます。
(複数のキャンドルエレメントを円周上に配置することで、リングエレメントよりさらに大きな濾過面積を有しています。) - 耐差圧に優れた構造の、堅牢なエレメントです。
- 長い期間、繰り返し洗浄して使用できます。
- 交換時は、フィルターエレメントを1本ずつ取替えることができます。
スタープリーツエレメント
円筒状の形状の中に、プリーツ状に折った濾材を収納したフィルターエレメントです。
- 3μm~250μm(5000メッシュ~60メッシュ)のろ過精度で、液体の細かいろ過に適しています。
- 独自の技術でろ材をプリーツ状に加工してあるため、同じ大きさのバスケットやキャンドルエレメントに比べ、5倍から10倍近くのろ過面積を有します。
- 洗浄や交換のインターバルが大きく延びることが、スタープリーツエレメントの特徴です。
- ろ材には不織布、ポリエステル、超耐食性ステンレス、ファイバーグラスがあります。
パーティクル・コアレッシングエレメント
他のエレメントとは構造が全く異なり、様々なろ材を組み合わせて一つのエレメントを構成しています。
- 化学、石油化学、発電分野やオフショアなどで使われる、主に気体、ケミカル液、潤滑油の精密ろ過用に使用されるフィルターエレメントです。
- >0.1μmという超微細なろ過を実現可能です。
- 超低温(-196℃)から高温(350℃)、低圧から高圧まで幅広い使用環境に対応できます。
4. オートストレーナ用フィルターエレメント
自動逆洗のパワーに耐える堅牢構造
上記のフィルターエレメントのうち、ボールフィルターのオートストレーナには、主に「キャンドルエレメント」と「スタープリーツエレメント」の2種類が用いられます。
自動逆洗方式では、ろ過工程と洗浄工程で流れの方向が切り替わります。その繰り返し応力や、パワフルなクロスフローに耐える堅牢性を実現できるのが、これらの構造だからです。
現場にジャストフィット!ボールフィルターのフィルターエレメント
堅牢で、大きな濾過面積を確保できるこれらのフィルターエレメントに、用途に応じた濾材を組み合わせることで、現場コンシャスな濾過性能が実現します。また、各機種には専用のフィルターエレメントがあり、それぞれに異なる強みを発揮しています。
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